
自己紹介
どうも、すずです!
私はもともと都内の保育園で保育士として働いていました。
子どもたちの成長を間近で感じられるこの仕事にやりがいを持ちながらも、現場ではいつもある課題と向き合ってきました。
それは、「もっと子どもと関わる時間を大切にしたいのに、日々の業務に追われて時間が足りない」という現実です。
行事の準備や指導計画の作成、書類業務、保護者対応…。どれも保育に欠かせない大切な仕事ですが、その一つひとつに時間と労力がかかりすぎてしまい、肝心の子どもたちと向き合う時間が圧迫されてしまう。
そんな矛盾を感じる日々の中で、私は「業務の効率化こそが保育の質を守るカギになるのではないか?」と考えるようになりました。
そこで私が着目したのが、ICTの活用です。
保育現場には、まだまだアナログな作業が数多く残っており、それが時間のロスやミスの原因になっていました。
「手書きの表に出欠を記録して、あとで電卓で集計」「保護者へのお知らせを紙で配布して、返ってきた紙を一枚ずつ確認」――そういった作業の一つひとつが、もっと簡単に、もっとスムーズにできるはず。
そう信じて、私は園内でICTの導入と推進に取り組み始めました。
ただ、現実は理想通りにはいきませんでした。
「パソコンは苦手」「Excelを見ると頭が痛くなる」――そんな声も少なくありません。
そこで私は、“誰でも” “簡単に” “実践できる”という3つのキーワードを軸に、「現場の職員が無理なく使える」仕組みづくりにこだわってきました。
そして今、私は保育の現場を一歩離れ、IT企業でDXエンジニアとして働いています。
もっと専門的な技術を身につけるために、自ら環境を変え、日々さまざまなプロジェクトに関わりながら、ITと業務改善の力を実践的に学んでいます。
もちろん、今学んでいるすべてが保育に応用できるわけではありません。
でも、だからこそ私は思うのです。“そのままでは使えない技術”を、“保育でも活かせるアイデア”に変えていくことこそ、自分の役割だと。
たとえば、業務プロセスの自動化、AIによるサポート、情報の一元管理やセキュリティなど、保育現場ではまだ導入が難しいとされている技術が、少しずつでもわかりやすく、身近なものになっていけば、保育士の働き方や子どもとの時間の在り方が大きく変わっていくはずです。
だから私はこれからも、「保育×IT」というテーマで、自分が学んだこと、使えると感じたことを、現場の視点で発信していきたいと考えています。
その際に大切にしているのが、やはりこの言葉です。
園全体でICTを取り入れるには、「誰でも」「簡単に」「実践できる」という要素が何より大事。
難しい技術をそのまま紹介するのではなく、「明日からうちの園でも試せそう」と思ってもらえる形で伝えていくことが、保育におけるDXには不可欠です。
このブログや発信では、私自身の試行錯誤や学びを通じて見つけた“使えるアイデア”や“工夫の種”を、現場目線で紹介していきます。
もし、何か一つでも「これ、うちでも使えるかも」と思ってもらい、本来保育者が必要な準備や子どもとかかわる時間につながればそれが私にとって何よりの喜びです。